セミナーや講義などの感想を言う時に、「理解できた」という言葉を使ってませんか?
実は「理解しました」っていう言葉は、絶対に使ってはいけない言葉なんです。
それもちゃんと理由があるんです。
今まで気軽にこの言葉使ってなかったかなーと
この記事を読む前に心に手を当てて考えてみてください。
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理解には段階がある
講師の話を聞いた時、何気なく言ってしまいますよね。
「理解できました」
「すごくわかりやすく、理解しやすかった」
しかし、あなたは本当に理解していますか?
実は、理解したと思ってもほとんどの人は理解できていません。
知識の定着には段階があり、理解するはほぼ最上位に位置します。
この図をみてください。
これは知識を入れて、自分のものにできるまでを段階分けした図です。
理解できたって言うのは上から2番目の「完璧にできる」の中で一番上です。
一番下じゃだめですよ。
一番上に到達して、初めて理解したって言ってもいいんです。
違う言い方をしたら、実践してもないのに理解できたって言っているやつはただのアホです。
理解しているってことをまるっきりわかっていません。
自分1人で実践して初めてできた、理解したと言ってもいいんです。
勉強だったら、応用問題が解けて初めて理解した。
仕事だったら、自分で考え行動にうつして、結果を出して初めて理解した。
この段階に到達していない人は全く理解できていないのと同じです。
ひどい言い方かもしれませんがこれが現実です。
理解したの段階に到達するために
では、理解したの段階に到達するためにはどのようなことをすればいいのでしょうか。
それはひたすら繰り返し学習すること。
学習を繰り返すことでしか、理解のレベルを上げる方法はありません。
教科書を一度読んだだけで全て答えれますか?
授業を1時間聞いただけで、全て覚えれますか?
そんなことありえないんですよ。
だから何度も何度も何度も繰り返し学習することで、ちょっとずつちょっとずつ知識は自分に吸収されていくんです。
セミナーや講義をその場で聞くだけで、人に教えれるようになるってありえないんです。
理解したっていう言葉の1番の恐ろしさは、自分ができるつもりになってしまうことです。
これはもう最悪です。
自分がわかっていないことすら、わからない状態です。
セミナーや授業後に理解したって言葉を投げかけると、
今回はなんとなく伝わりました。
なんとなく伝わったので満足しました。
もう十分です。
って言っているのと同じ意味なんですよね。
この図をみてください。
これはエビングハウスの忘却曲線です。
この結果からわかったことは、
1、記憶は、覚えた直後に、どっと(半分近く)忘れてしまう。
2、残った記憶は、ゆっくり忘れていき、長く保持される。
このグラフは、同じエビングハウスの忘却曲線に、定期的な復習をした場合の記憶率を記入したものです。つまり、「人間は忘れる動物である!」という事は事実だが、「定期的に復習をすれば、その記憶は確実に定着していく!」という事の方が、もっと大切であるという事です。
人は忘れる生き物なんです。
一番大事なのは、勉強することではないんです。
勉強を続けることです。
結局、復習したり、何度も何度も繰り返し勉強をしなければ意味がありません。
せっかく高い金を払って勉強しているなら、身につけるぞ!と言った気持ちで勉強しましょう。
全部見透かされてるぞ
僕はわりと教えることが好きで、勉強を教えたりブログを教えたりするのですが、1対1で教えてるとどこまで理解できているかが手に取るようにわかります。
わかりますか?
一緒にしゃべっていたり、質問の返事、質問の内容、仕草からわかるんですよ。
もちろん僕はエスパーじゃないです!笑
教えている子が1日前に何をしていたとかはわかんないですよ。
でも、こと教えている内容に関しては、どの程度理解し、どの程度本気で取り組んだのかは手に取るようにわかります。
これって僕が特別な才能があるとかじゃないんです。
先ほどの図の1番上の段階、「教えれる」という段階まで到達している人は、この能力を得ることができます。
いや、まじで!!
だから、嘘つくとすぐにわかるんですよ。
無駄に嘘つくのやめと言うたほうがいいですよ。
怒られないようにやってきたフリとかしても、当たり前のようにバレますから。
まとめ
繰り返しますが、「理解できた」という言葉の恐ろしさは、わかった気がするといった状態になることです。
自分がわかったつもりになると、もう勉強はしなくなるし、改めて学ぼうと思わないんですよ。
なぜなら、もうすでにわかったつもりになっているから。
でも、実際に理解するためには何回も、何十回もやり続けなければなりません。
本当の意味で理解するまではひたすら繰り返し学習し続けましょうね!